2011/08/08

記憶という罰

嬉しいことも
楽しかったことも確かにあった

でも今はその頃を思い出すのが
心底辛くなる


何処からか歯車が狂い始めて
紆余曲折
上り下り
ボロボロ泣く毎日
ヒステリックに叫ぶ毎夜
何百回とひとりで食べた夕食

平穏なんて何処にもなくて
17年間、心の安定が何より欲しかった

そうして自分で下した決断
人生折り返しの歳になって
後悔しない生き方をしたかった

心密かにずっと待っていた「時」が訪れた


今でも、これが間違っていなかった と想っている

この道にすすんで良かったって想っている


だけどこのずっしりと背中に抱えた重みはなんだろうか
罪か
罰か
なんなのだろう

久しぶりに感じる痛み
重くのしかかる過去の重圧
思い出せば涙が出てくる その名前 あの風景

わかっている
記憶が自分を苦しめている

夢を見る
同じ夢を何度も何度も

いっそ記憶喪失になれたなら
この苦しみからは解放されるだろう

でもそれはここまで生きて来た自分を否定してしまう
どんなに辛くてもこの記憶は全部自分だけのものだ

記憶を癒すことは出来ない
記憶 が 想い出 として保管されるまでまだまだ時間がかかるだろう

むしろどんどん傷は深まる
ひどく嫌な体験と、笑顔だった自分が交差して
近づくと苦しくなってくる

確かに幸せだったときもあった 
それを思い出すのも今はつらい
徹底的に嫌になれたらもっと楽だったろうか

いつか 時間が楽にしてくれるのかな
それともこうしてずっと抱えて生きて行くのかな

懐かしい地元に帰るたびに
痛む心の瘡蓋は
どうしたら完治出来るのだろう

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