yahooのニュースに「ポスドク就職難」の記事が載っていました
いつも我が家が一瞬凍りつくタイトルです
*ポスドクとは、ポストドクターの意
大学院を経て博士課程を修了し、
専門分野の知識を生かして研究発表をしていく研究員のこと*
とはいえ、夫は運良く?実力?でその世界で何とか生き残っているほうなので、
現在ポスドクとして日本で職探しをしている人からすれば
とてもラッキーな方なのだと想います
(しかも裁量性なので、勤務時間にしばられないことは素晴らしい!)
先日の事業仕分けでも問題になったけれど、
日本はそういった専門知識を持つ人に対して
十分な雇用体制を取っていません
なので、アメリカなど海外に出た方がずっとずっと優遇してもらえるのです
こういった背景では、今後日本の頭脳流出は避けられないでしょう
とはいえ
研究者の家族としてはその夢だけを追うのもやはり現実問題として
いろいろとあるものなのです
ポスドクは3年ほどの契約期間を繰り返すので
常に職は不安定なものです
夫は日本での就職を考えずに、私を連れてアラスカを選びましたが
アラスカはアラスカで、問題ももちろんたくさんあるのでした
今となっては帰国も考えています
もちろんここよりも良い環境でなければ、帰る意味がありませんが
アラスカにいると、日本のとても良い点、とても悪い点が
改めて手に取るようにわかってきました
アラスカで生活するに当たってよく考えなければならないのが
お金のこと。
言葉のこと。
仕事のこと。
さらには、インシュアランス問題。(最近、アメリカ国議会で可決されましたが)
まずアラスカは消費税がないとはいえ、物価が高い
ここにないものをアマゾンで注文すれば価格は本土の5割増
ポスドクの現在のお給料なんて、夫だけなら快適に生活できる額かもしれませんが、
私のように働かない扶養家族がいるとやはり厳しいものがあります
さらに子持ちなんて、数が多いほど本当に大変だと想います
ちょっとでかければ、無駄使いをしてしまうので
一日家に籠っていることがしょっちゅう
最初の頃は、家の窓をただ見つめて過ごすなんて事もありました
結局、
「買わないのが一番安い」ということで、出かけないのがイチバン
という所に落ち着くのです
バーゲンにも出かけない
服も買わない
化粧品も買わない
美容院も行かない
お医者さんも行かない
夫から預かったお金で、食費だけをまかなう(レシートといつも睨めっこ)
こうして涙ぐましい努力をしています
しかも私は夫より年上なのだし
こういう時こそ、大きく構えて踏ん張らなければいけないと心に決めています
日本でも切り詰めている人は多くいると想いますが
家計のためにアラスカで働く事さえ出来ない私は
こうするしかないのです
海外赴任は夫のためのもの?
「夫婦は出来るだけ一緒に」という気持で、我が家は夫についてアメリカに住んでいますが、
この滞在が、妻の犠牲に成り立っている
なんてことは許されないこと
逆に自分にとってプラスでなければ、
いくら夫の仕事が上手くいったとしても、
アメリカ滞在の意味はない
夫は自分のためだけでなく、家族のために仕事をしているということを
さらに確認しなければならない
アラスカは大自然以外、好きでない人からすれば退屈なだけだし
日本やアメリカの他の州などのように情報社会でも発展都市でもないし
やることなんてなにもないけれど
私にとってアメリカ生活はこの上ない、
いい体験となっていると想っています
私が、したくても仕事が出来なくてマイナスなのではないか、とか
言葉が通じなくて、孤立感を味わっているのではないか、とか心配してくれる人もいますが
仕事出来ない分、
今までずっと仕事していた時に出来なかったこととを「今」しています
何が無くても私には「時間」が出来ました
言葉も、2年前に比べたら進歩しているに違いないのだ
それは大袈裟に言えば、人生を2通り過ごしているようなもの
プラス思考で考えれば、これ以上ないほど恵まれているのかも
経済的にはとても厳しいし
刺激になることなど何もない場所ですが
都会に住む人から見たら、ゆっくりと流れるこの時間は
きっと何より貴重なのかもしれません
とはいえ、妻としてはやっぱり早く「永久就職」が欲しいわ〜〜〜(嘆)
ガンバレ!夫!
2010/03/30
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