2012/05/15

公開シンポジウムに行ってキタ@科学未来館

前日記の続きですが
そんなわけで、5/13(日)に
お台場にある「日本科学未来館」みらいCANホールというところまで
出向いて来ました

極地研主催「地球温暖化と変わりゆく北極」というテーマのもと
日本の北極研究者の第一線で活躍している研究者たちの各リーダーが
それぞれの専門分野についての解説を行い、
北極域における気候変動が今後の地球や日本にどんな影響を与えることが予測されるか 
ってなことを
途中一般の方や、学生、ジャーナリストらの質問も交えて進行していきました


文科省の方もいらしてご挨拶していました

当日は快晴の行楽日和でしたので、こんな日にシンポジウムに参加するなんて
北極についての興味関心が余程なければ来ないですよ(マジ)
だって私も心の中では行楽したかったもん


わりと一般人も集まっていました
偉いな〜(私もな^^)





北極域の研究といえば、庶民の目ではまず
北極の氷は溶けているのか? → 海水は増えるのか → 北極クマが絶滅するのか なんてくらいの
知識なのだと想います
二酸化炭素のせいで、地球はどんどん熱くなってきて、夏は猛暑だし
そういえば最近異常気象が増えたね っていう 感覚なのかな


もっと具体的になると、実はそんな単純ではなくて・・・
北極の氷が溶けても海水は増えないけど、地上の氷が溶けて流れ出すことが問題で
アルベドフィードバック(太陽光反射率)や、エアロゾル、植生や炭素循環、水蒸気やいろんなものが
温室効果で北極を熱くしているんだってこととか・・・アレコレ

私も特別詳しい訳ではないですが、極域研究って、
氷や凍土はもちろん大気、気候変動、海流、生態、植生、未来の北極航路の実用化にむけてなどなど
もっともっと、非常に細分化しているのです

そんななかで夫は海洋物理専門なので、
海流や生態系の研究をモデル(数値シュミレーション)をしているのですね

こちらが今回のシンポジウムの内容
これだけでもう、大概のヒトは「難しくってわからない」と想うよね



ID
研究課題名
研究代表者
所属機関
1
北極気候再現性検証および北極気候変動・変化のメカニズム解析に基づく全球気候モデルの高度化・精緻化野沢 徹国立環境研究所
2
環北極陸域システムの変動と気候への影響杉本敦子北海道大学
3
北極温暖化のメカニズムと全球気候への影響:大気プロセスの包括的研究浮田甚郎新潟大学
4
地球温暖化における北極圏の積雪・氷河・氷床の役割榎本浩之国立極地研究所
5
北極域における温室効果気体の循環とその気候応答の解明青木周司東北大学
6
北極海環境変動研究:海氷減少と海洋生態系の変化菊地 隆海洋研究開発機構
7
北極海航路の利用可能性評価につながる海氷分布の将来予測島田浩二東京海洋大学



北極航路利用のための海氷予測および航行支援システムの構築山口 一東京大学
北極海氷海洋システムの基本構造と変動に関する観測モデリング融合研究羽角博康東京大学
北極海における海洋変動と急激な海氷減少メカニズムの解明島田浩二東京海洋大学




専門家でない私が難しい専門知識の解説をここで書いても仕方ないので、
当然どーんとまとめて割愛しますが、結局のところ
どんな世界でも、
どんな頭脳があっても、
組織のなかでは好きな事を自由に思い切り出来ないのだなあとつくづく想ったのでした

みんなあんなに頭イイヒトたちなのだから、研究者なんていう茨の道でなく
もっと選択肢があったろうに。。。(と、夫にも良く言っている私)



学会とは違って専門用語を噛み砕いての解説なので
みなさん、とてもやり辛かったのでは?(^^;)



最後は質問タイムです

今回の進行役であるNHKの室山氏(一番左)が
鋭い切り込みで全体をうまくまとめておられました 
辛口でインパクトのある質問も、さすがです

そうそう、先日放送していた
NHKの「フローズンプラネット」のプロデューサーさんもいらしていましたね




日本は南極研究には力を入れて来ましたが(自衛隊の所有する船(しらせ)に乗って行けるし)
北極は個人、研究機関単位でしか行く事が出来ず、予算も少なく船さえも持っていません
まあ、南極に比べると、北極は行きやすいのですが
あんまり重要視されていないんですよね

これだけ「温暖化」が注目されているのにも関わらず、世界から置いて行かれてしまうくらいに
遅れているようです
「極地から離れているから、直接影響ないし」なんて感覚で、国民の感心も実際は低い
(今は放射能のほうが感心度めっちゃ高いし)

でも日本ってこれでいいの?
頭脳が世界に流出しちゃうよ?


こうした研究者世界の人たちって縦分野で結集する事はあるみたいなのですが
横との連携というものがあまりなかったようです
(まず、陸とか海とかって分かれるんですよ
そこからまた専門が細分化しているんですね)

今回がその集結にむけてのスタートとでもいうべきものなんですって
「GRENE 北極気候変動研究事業」という決められた期間(5年間)で結果を出すようにと
戦略研究目標を掲げて行くのだそうです

じゃあこうした一連の研究結果がどのように一般に還元されるのか というと
温暖化はもはや止める事は出来ないので・・・どうすればその進行を遅らせる事が出来るか
ということに尽きる訳です


ここ100年で予想を上回る早さで進行している温暖化の状態に
生態系が変化についていけていないらしいので。。
そして、長い地球の歴史で数千年後にはまた氷河期に突入すると言われてるそうですが・・・

    

        ***** 


ともあれ、寝ちゃうかと心配でしたが楽しいものでした
極地研のボールペンもらっちゃった^^


夫から普段も聞かされているコトや
以前、教員免許更新のときに習ったちょっと予備知識があったので
なかなか興味深いものとして終わりました


でもやはり研究機関というのは閉ざされているんだなあ
こうした公開シンポジウムってもっともっと各地で開催されるといいですね
出来れば、未来の地球を生きる子どもたちにもっと話してあげたい
子どもたちには知る権利があるからね



うーん

私がおばあちゃんになる頃の地球って
いったい、どんな風になっているのかな



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